仕事を辞めてから、時間はたくさんあるのに、どう使えばいいのかわからない毎日が続いています。
仕事をしていたころは、正直かなり大変でした。それでも、その分だけ自分の成長をはっきり感じられていました。チームで一丸となり、それぞれの苦手をフォローし合いながら仕事を進めていました。自分の得意なことを見つけてもらい、伸ばしてもらえた実感もあります。
同じ目標に向かって進んでいるという一体感があり、それがとても楽しかったのだと思います。仕事にどっぷり浸かり、毎日、脳も身体もフルに使っていました。忙しかったですが、確かにやりがいはありました。
ただ、それは「仕事だったから」成り立っていた関係でもありました。仕事を辞めた今、当時の同僚たちとの交流は完全にゼロになりました。高校の同窓会のように、定期的に集まったり連絡を取り合ったりすることはありません。みんなそれぞれの事情を抱えて生きています。私たちの接点は、仕事だけだったのだと今になって実感しています。
振り返ってみると、仕事とプライベートを両立できず、諦めてきたものは少なくありません。
そして引退した今、時間は十分にあるはずなのに、強い退屈さに襲われることがあります。忙しくしていたころは、その忙しさに気持ちを紛らわせていただけなのだと思います。もともと物事を深く考えすぎてしまい、思考の沼にはまりやすい性格です。誰とも話さずに長い一日を過ごしていると、気持ちが内側でぐるぐると回り続けてしまいます。
理想の仕事だったわけではありません。トラブルは常にありましたし、辞めた直後は正直、すっきりした気持ちもありました。それでも、長い年月を一人で暮らしていると、あの頃のしんどさにさえ戻りたいと思ってしまう瞬間があります。過去の仕事を、知らず知らずのうちに美化してしまう自分の癖なのかもしれません。
時間が経つにつれ、あれほど濃かった経験も、少しずつ「ただの思い出」になっていきます。今の苦い感覚を反芻しすぎないように、テレビをつけたり、本を読んだり、音楽やラジオを流したりしています。どうしても気持ちが沈むときには、話し相手サービスに電話をかけることもあります。
そうやって、もてあましてしまう時間を消費しながら、つまらなさを少しずつ塗り替える努力をしている、そんな毎日です。
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